半月
ひだかたけし

その快楽の後始末を
おまえは引き受けなければならない

日常は続いていく
荷を背負って

永遠は開けるだろうか

いつ?
今にも!

ただ、見えなくなった眼だけがある

永遠を求める必要はない
すでに永遠の中にいるのだ*

今、白銀の半月が鋭く
視界正面を斬る









*西脇順三郎「菜園の妖術」


自由詩 半月 Copyright ひだかたけし 2021-10-14 21:13:40縦
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