秋の日の昼下がり
ジム・プリマス

詩を書いていると

言葉で迷路を

作っているみたいな

錯覚を覚える

出口のない迷路

誰にあてたか分からない手紙

答えのない問いかけ

往くあてのない散歩

そんなモノに似ている

今日も落としどころのない場所に向って

言葉を紡いでゆく

忙しなく電子タバコの吸引器から

天然グリコールの白い煙を吸い込んでは

片手でパソコンのキーを打つ

今日は氷の入ったコーラを飲んでいる

所詮は刹那的な贅沢だ

イノセンスを求めて言葉の迷路を進む

クラッシックを聴きながら

見通しの立たない衆院選挙のことが

頭の片隅にこびり付いたままだ

それに苛立ちを覚えながら

詩作を継続してゆく

秋の日の昼下がり



自由詩 秋の日の昼下がり Copyright ジム・プリマス 2021-10-03 13:22:30
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