発掘幻想曲
梅昆布茶

哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ

僕の前に道はある
孤独なランナーは
空虚で退屈な日曜日の

小公園のちっちゃなブランコで
女の子にお手玉を教えたり

生きることは累積とちっちゃな進化と
何かを発掘する作業場なのかもしれない

すべての孤独とぼくはリンクしていたい
すべての孤独を感じたいのです

山好きの仲間が死にました
未明の東北自動車道路で
大型トラックに追突して山へ還りました

僕もどこかへ還りたいのです
それはジュラ紀の草食竜の発掘現場かもしれません













自由詩 発掘幻想曲 Copyright 梅昆布茶 2021-08-27 06:06:43
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