旅人のうた
梅昆布茶

身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも

新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう

ぼくも孤独なフリーマーケットで一瞬を再生産し続けます
価値観の違いを短絡的即物的に却下しないでおこうと

違和感という球根を大切に育てて発芽する前に
捨てるのはやめようとぼくも想っています

すべてに起承転結はないとおもうのです
因果のそとに君を初めて理解できたぼくが

座敷ワラシのごとくちょこんと座ってて

自由とはたぶん精神の自己規律との抱き合わせで
わがままとか恣意的とか不文律との協調力で

調整しない明日に旅立つ君にエールしながらも
ぼくもいつかそこまで到達できれば良いと想うのです









自由詩 旅人のうた Copyright 梅昆布茶 2021-08-19 06:32:58
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