Hunter
墨晶

 夜になってしまった

 森で野宿だ

 きっと、綠色の夢を視るだろう

 すると

 焔のような瞳の狼がフラッと現れ

「あの、橫で寢ても良いですか」と云う

「良いけど」

 疲れ果てた狼は俺にくっついて寢息を立て始めた

 狼は眠りながら痙攣のように兩前足で

 俺の兩乳首を的確にパンチするので

 俺は「アン、アン」と云って眠った

 朝、目覺めると

 俺の眼前に

 無花果イチジクとバナナが置いてあった

 どう云う意味なんだ、おい
 
 


自由詩 Hunter Copyright 墨晶 2021-08-16 22:40:02縦
notebook Home 戻る