2Χ0 3
末下りょう

-遠い今日-

破り捨てなくてはならない手のひらを 遠い今日に
忘れたまま

昨日の近さに怯えている


いくつもの明日へと 逃げることから逃げて




-きみとぼくの、夏のうわごと-

「どこでもドアは世界の棺だ」

「どこでもドアは世界の行き止まりだよ」


自由詩 2Χ0 3 Copyright 末下りょう 2021-08-07 13:50:31
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