射精の物語
山犬切

「おはよう」と昨日の正負が入れ替わる 今日もいっぱい<理解>しようか

監獄で囚人と喋る体験に真の詩、映画の原基があった

深淵のスーパーフラットに配置され駄目で元々の超越論かな

脳みそからうんこが出るので欠席したら机に花瓶が置かれてたらしい

「真空の対義語って虚空だよなwww」という僕の背後にぼんやりとした不安

卒業斬首式の終わりの凛ちゃんの首の断面に差し込む夕日

ゆらゆらと夕陽の映る川に入る 半身は互いに食い違ってる

幽霊の正体見たり枯れ尾花 aiueo700の新作を求む

「ポストモダン」のマニュアル本を読み思う <理解>するのは我田引水

堕落論的超越論的白痴的金枝篇的詩的日常

女子小学生のおまんこぐらいよくネジの締まった脳でものを考えたい

百合の咲く崖の近くでふざけたい いきの構造がそこにあるから

音質の悪いカノンを聴いている 「それでは三時にお待ちしてます」

吉本の評伝を読む 寝転がり ドゥルーズ的な鼻クソを穿り

「絶対に人と違うことを言ってやる」その衝動をパンクと呼ぶのか

このクラスでは4の目が出たので以後も4の目を出し続けなければならない

5時以降ということだけ分かってる 踏み跡探して空は真っ黒

目を閉じて旅に出ている 引きこもる価値のあるほどの<密室>はいづこ

他ならぬAであることを受け入れて I stand alone 宿命は星

微分せず積分もせず歩いてる 俺自身になる為の青春たたかい


短歌 射精の物語 Copyright 山犬切 2021-08-05 13:51:13
notebook Home 戻る  過去 未来