呻 ぎん(口へんに金)
足立らどみ
肉骨茶のにおいが満ちる千の夜、
私は小人の戴冠式に出席し続けている。
呻吟するのはオオカミで、
睨む娘たちにかぶせる帽子は無いようだ。
ローリエの調べが髙らかに鳴り響いたので、
ディナーを食べていた私は視線を向けた。
TV画面にはいつの間にか名古屋市長が現れて、
猫たちへの月桂冠の授与式が執り行われていた。
最後の最後にO知事が登場して宣言した。
「 I am 猫(mia)」
ミア ミア、ミアー ミア ミアー
猫語が解らない私には
何が起きているのか
詳細は理解できなかった