水平線
umineko

画面には
今日も嘘があふれていて
私は何度でも
立ち止まってしまう

あなたの清らかさ
身勝手な才能を
今日もここから見ています
探さないで
  
甘い言葉に群がる鳥たち
それは子供の特権
  
あなたには才能がある
私より 少しだけ
それが口惜(くや)しい
  
あなたの手のひらを
柔らかく噛んで
傷を残せばよかった
思い出せ
思い出せ
  
私は孤独だ
だけどあなたほどじゃない
  
あなたは孤独だ
水平線にひとり立つ
 
 
 
 


自由詩 水平線 Copyright umineko 2021-08-02 19:34:28
notebook Home 戻る  過去 未来