飛翔せよ
Giovanni

夕べ 一人寝に見た夢は
夜空のくぼみに足をかけ
天の川に辿り着きたいと思い
さらりと揺れる夏草の隙を
酒でも飲んでいるように
のらくらと彷徨いたいと思い

それでも 最後には
靄のような夢に惑いながら
這い回るばかりなのだった

飛翔せよ
飛翔せよ
暗黙の果てへ 放心の極みへ

そして抗うのだ
鍛造の楔で
岩抜き貫くように
















自由詩 飛翔せよ Copyright Giovanni 2021-08-02 01:32:26
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