捨てられないもの
石田とわ


     それは
     雨ざらしにされた
     靴下のように
     不誠実だった
     だから捨てた
     時が経ち
     青空が広がり
     太陽の光は
     びしょ濡れの不誠実さを
     乾かした
     いつかもう一度
     履いてみても
     いいですか




自由詩 捨てられないもの Copyright 石田とわ 2021-07-17 00:28:49縦
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