ジェシー
木葉 揺

ジェシーがいるとき
本当のことが見えない

粒子は存在するのに
彼女の口笛に飛ばされて散る

散った粒子を探してばかりじゃ
彼女が秋の新作を纏っていることも
気づかずウィンドウを過ぎる

ジェシーは妹のようにいた
時々困った場面に現れるのは
私が彼女を理解してないことを
知らせるためかも知れない

彼女の話をしっかり聞けば
口笛なんて吹かないのだろうか
粒子が浮かんで
本当のことが見えるのだろうか



自由詩 ジェシー Copyright 木葉 揺 2021-07-15 22:21:10縦
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