メモ
はるな



仕事の日数を減らし、眠る時間を増やして、過ごしている。
朝に夕にお湯を沸かして飲んで、家でも仕事場でも花瓶を洗う。

花瓶はいつも清潔に保たねばならない。交わした約束を守らねばならないのと同じように。
夜は眠り、朝は体をおこして日を浴びねばならない。
草木に水をやり、娘にパンを焼く。(わたしの夫は朝食をとらない)。
もっともこのところの雨続きで、ベランダの植物には水まきをしなくてすんでいるし、わたしも朝日を浴びずにぼうっとしている。

ここにこれほどいるとは思っていなかった。
もう、ほとんど捨てるものがないように思う。
(状態は乾いている)
わたしは自分が文章であったらいいのになと考える。宛てがあってもなくてもいい、書かれた文章だったらいいな。絵画や音楽ではなくて。少し黄ばんだ文庫本みたいな色の紙に印刷されたいな。誰も読まなくても、誰かが書いたのであればいいなと考えたりしている。


散文(批評随筆小説等) メモ Copyright はるな 2021-07-04 23:48:25
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