ネッカチーフをしらないあなたへ
帆場蔵人

ちかちかとひのくれたみち
ちょうちんあんこうだとおもえば
ちかちかひかるネッカチーフをつけた
おじさんだった、おじさんはちょうちん
あんこうに似ていたからネッカチーフを
まいているのか、くらいやみそこでおじさん
なにをしているのだろうか、ネッカチーフを
ひからせながら、それはとてもさみしいひかり
やがてちかちかとおざかるネッカチーフも
とおざかるおじさんかあんこうか、もうわからない
ひねくれたぼくのみち、ネッカチーフよりねじれた
ひからないネクタイとちょうちんあんこうのぎじえ
だれもかれもがさみしいひかり、ネッカチーフちかちか
あぁ、とおくからぼくがこちらをみているおじさんはぼく
やみそこのちょうちんあんこうちかちかひのくれたみち
ネッカチーフがいつのまにかくびにまかれていた


自由詩 ネッカチーフをしらないあなたへ Copyright 帆場蔵人 2021-06-21 01:58:04縦
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