瞳から地球を零す
朝焼彩茜色


 シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて
 この脳に記憶させることを 真底諦めたよ

 常日頃からのキャパオーバーと対峙した時の哀れの泡は
 口から出たんだよね?

 九つの性質と化学反応 無限色を奏でる次元で
 魂の記号はまだ芽が出ない

 オブラートの銀河団で暖を取る凍えた星の種たち
 貴方たちの恩恵を先取りして 瞳から地球を零す

 眠っている遥かを
 思い出せない都合の良さを 
 受け止めて
 至る碧い空を
 碧以外に染まる空の色決めを
 してみたい

 もう風の時代なんだ

 自由への色彩
 呟いた直観の覚悟
 放って加速に傾く星のさえずりのような不思議の安寧

 私は度々忘れる 肉体のせいにして忘れることを皮肉る

 何故の先への旅を続ける



自由詩 瞳から地球を零す Copyright 朝焼彩茜色 2021-05-24 21:54:20
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