凪沙の歌
山田せばすちゃん

凪沙の歌


ぱぱ
ぱぱはきのうおそくにかえってきましたか
あたしとままがねてるおふとんのよこに
もうふだけおしいれからだして
おきがえもしないでねましたか

ぱぱ
ぱぱはきのうばんごはんのじかんどこにいましたか
あたしとおにいちゃんたちはぱぱがいないときは
ばんごはんのときにてれびがみれません
ままはてれびをつけたらごはんをたべないから
てれびをつけちゃだめだっていいます

ぱぱ
ぱぱはどうしていつもあさはおさけくさいのですか
たまにはやくかえってきてあたしとおふろにはいって
なぎちゃん、ぱぱといっしょにねようかって
ぱぱはいうけれど
ぱぱはいつもねてるときおさけくさいので
あたしはぱぱとねるのはいやです

ぱぱ
ぱぱはどうしてままとけんかばっかりするのですか
ままとけんかしてぱぱがでていったあと
ままはいつもあたしとおにいちゃんたちをだいて
なきながらいうのです
ぱぱはあたしたちをすててどこかにいってしまうのよ、って
まんなかのおにいちゃんはなきむしなのでいつも
ままがそういうといっしょになってないちゃいます

ぱぱ
ぱぱはけさはやくあたしとままのねがおをみて
ないていませんでしたか
あたしはすこしだけめをあけてないているぱぱをみました
それからぱぱはあたしのあたまをごしごしってなぜて
おしいれからもうふをだして
またおきがえもせずにねましたね

ぱぱ
ぱぱ
ぱぱ

あたしはほいくえんにいくじかんです


自由詩 凪沙の歌 Copyright 山田せばすちゃん 2003-11-24 17:42:11縦
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