サーガ
梅昆布茶

かつてこの星には100万の
小世界があった

1億の集落と1千の都市国家
黄金の旗がなびくここちよい風が

すべてのサーガがいまでも生きている
きみは英雄でもなくパーティーもなく
大河の岸辺にひとり佇んで

あたらしい風はひとりの若者のたずさえたこころ
邪心と純真といくらかの戦歴の証のための用意を

きみはいつか自分の英雄になるのです
じぶんをちいさく感じているだけなので

この世界の理由のたいはんは
ちいさすぎてみのたけに合わないだろう

また創世することを夢見て欲しいと
想うのです


自由詩 サーガ Copyright 梅昆布茶 2021-04-25 21:50:02
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