女子大生
はだいろ

女子大生の新人を二日前にネット予約した
デリヘルではもう5年も当たりが出ていない
様々な検証及びトライアルを実施してきたが
結果は伴わず誠に申し訳ない
しかしながらもうそんなに時間は残されていない
お金でデリヘル嬢は買えても
時間を買い戻すことはできません
しかしながら健康より大事なものもないのに
なぜ緊急事態宣言を待たずデリヘルなのか
もう支離滅裂な私ではある

職場の若者に接していると次元が違い、
会話が合わないというよりも、
スピードが違うので意味は通じても意味しか通じていない
でも若者の時代になるのだから
それはそれで消えゆくのみであるのに
こんな世の中にしてしまった責任はやはり感じるべきで
許してほしい、いや、自分で自分を許してやりたい


というわけでストレスはハンパないもので
この3日間は女子大生、女子大生、
と心でつぶやくことで乗り切った
1時間の早引けをして、いそいそと安いラブホに入って、
確認の電話をお店に入れると、
「申し訳ございません、◯◯ちゃんはお休みになりまして」
もったいないホテル代、
でもこうゆう時、他の女の子に振替をすると、
絶対に失敗することを経験から学んでいるので、
きっぱりお断りをしました。


フロントのおばちゃんが、
あら、お出かけですか、と聞くので、
いや、用事ができた、とキーを置き、
浮いた2万円でレコードでも買おうかなと思ったけれど、
気が向かず歩いて帰った
ブックオフで好きな小説家の新作を見つけて買った
それは嬉しかったけれど
せっかく早く帰ったのに、
連絡がないと妻の機嫌が悪くなり
それで私の機嫌はもっと悪くなり
今日会えなかった女子大生は、果たして本当に存在していたのかと、
もうお店のHPも確認したくなくなる


普通の女の子と遊びたいのだ
ところが普通の女の子って、ほんとうに見つからない
もちろん幻だとしても、の話である
おんぼろの安いプレイヤーで、
馬鹿高いオリジナル盤のレコードを聴く
それでもオリジナル盤のレコードの音がちゃんとする
もっとも
オリジナル盤でない音を知ってるわけではないのだけれど










自由詩 女子大生 Copyright はだいろ 2021-04-21 21:21:52
notebook Home 戻る  過去 未来