嘘つき
入間しゅか

桜の若葉
小鳥の囀り
雨の日の夜風
それらのように
雄弁にはなりきれず

言葉を使い
嘘をつくもの
である私

私は
あなたがいて
はじめて
言葉を持つ

そして
私は嘘つきだ
まだ本当のことを知らない

だから私は言葉を紡ぐ


自由詩 嘘つき Copyright 入間しゅか 2021-04-05 09:40:16縦
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