曜日は繰り返し・・・途切れる(編集版)
空丸

  自転しながら

地球に値札が付いている。そんな時代になってしまった。
ついに人類と地球との闘いか。
内輪もめというより親子喧嘩だ。
忘れよう。土曜日の君はまだ寝顔だ。
ほんのり、人工的な香りがする。

  日曜日の処理場

たまには僕の鼓動に合わせてくれないか。
何ができるか 考えている間に、犬が餌を強請る。
何とかしないと 小鳥が目を覚ます。小さな島の争奪戦が始まる。きみは歯を磨く。
自身に反逆せよ! 死ぬ力があれば死にはしないと簡単に言うな。
壁と思想、お似合いだ。
地下鉄はきれいだ。落書き一つない。自身を責任持って所有できるのか。
今日が過去になる。時間は容赦しない。いちかばちかは人だけだ。
一から九まで数え切った後に十がある。猫が丸く眠る。いい度胸だ。気が済んだかい。
んなわけない。何かが通り過ぎ、歩道は湿り、ぼくは車庫に帰る。

  晴れのち雨のち曇り

他人事なのか 自分事なのか
土の中で根を演じながら
まだ植え替えないでくださいと訴える
元に戻ることはない
月曜日の風はどこからやってくるのだろう

  二丁目の火曜日

生まれてから朝を見たことがない
みんな朝が来たと腕を伸ばす 猫じゃあるまいし僕は違和感しかない
朝が僕を絞め殺す 夜明け前よ永遠に続け 甘ったるい月光は似合わない 漆黒の闇であれ 音もなく 匂いもなく 風もない 闇の中の闇 星一つない宇宙 消えてしまいそうで僕は消えない
ここまで来て 微かに ぼんやりと発光しているだろう
それが僕だ
やっと見つけたかい

  水曜日の鳥たち

時計の針が足元に突き刺さる。危なかった。
水曜日の鳥たちは、孤独に出会っている。
いつものように、普段通りというが、
「普段」はつくるものだ。つくられるものではない。
カレンダーは染みだらけだ。

  無風

日が暮れ また陽が昇る
あたりまえのことに心が向かうとき
もう怒りはない
風もない

逸れた鳩がじっとしている
群れに戻れるだろうか
気にかけながら通り過ぎる
通り過ぎてばかりだ

日記に「特になし」と書いた一日が
一番思い出深い
確か木曜日だったか
雨は降ってなかった

  今日は金曜日だったんだ

月が綺麗だ 否、美しい そんな時ぼくはどん底だ
早起きした 街は待機している ぼくは寝不足だ

きょろきょろしながら手を引かれて歩いていた
犬の散歩と同じだ ただ母の手だった
なぜ こんな幼い頃の一コマを思い出すのか

きょろきょろしながら欠伸をし歩いていたからか
何も変わっていない そんなことを気付かせるために
わざわざ 母の手をこの世に戻したのか

何がぼくに起こっているのだろう
どん底にも見放されたのかもしれない


自由詩 曜日は繰り返し・・・途切れる(編集版) Copyright 空丸 2021-04-02 22:35:07縦
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