夜ネ 風に
アラガイs


誰かの風に乗り 誰かの声をきく

そうしたくないもの そうなりたくはないもの

  覚えているかい
小学校の夏休み みんなで寝泊まりした教室の匂い 擦り切れた廊下の窓ガラスの向こう
おしゃべりに夢中な女の子たちが手にした  鞄の匂い

西風を避けて  昼はうずくまる仔猫たち くしゃみ
     溜息 続くものね 
  煙草 止めれないものね 
音 忘れていたりする

遠い星ふたつ大きな深呼吸
何処に居ても夜はひとりきりで眠る もの
                     誓うのかい
 樹サナギ根の揺れる
朝は  必ずやってくるものね





自由詩 夜ネ 風に Copyright アラガイs 2021-03-30 01:35:49縦
notebook Home 戻る  過去 未来