夢〇地球
ひだかたけし
宇宙空間から見た地球の青
半円を描き広がっている
薄明かりの空のなか
僕は娘と手を繋ぎ
進んでいく 道すがら
それを見た、目撃した
深く濃密な光芒放ち
浮き上がるように渦を巻き
宇宙空間から見た地球の青
半円を描き広がっている
薄明かりの空のなか
*
真昼の空、俄に暗くなり
見上げれば、
青い青い地球 巨大に浮かんでいる
凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている
存在していることの只異様
青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる
*
あゝ窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
一瞬わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく廻る星なんだ
それにしても凄い青、
眩暈しながら
地球に座る