異郷に揺れて
ひだかたけし

銀輪の
跳ね返る
光の束
眩しくて
ガクンと揺れた
視界の先
道行く人の
後ろ背に
未知悠久の
時、踊る

あゝ何もかも
渦巻いて
異郷となって
迫り来る
この懐かしい
光景は
内なる他者の
その覚醒
捉え難い
その感触
この道の途上にて
出逢い忘れた
その憧憬

いづれ時はやって来る
その時のため、その日のため
光充ちるこの未知に
異郷に揺れて歩み入る
















自由詩 異郷に揺れて Copyright ひだかたけし 2021-02-09 18:47:57縦
notebook Home 戻る