よみがえり来たるもの
道草次郎

失語です
たんぽぽ珈琲みたいな時間です
シロツメクサと勾玉まがたまです

万雷の拍手とおく
幕開けしないオペラのひとくさりなのですから
枝振りのかたいくぬぎ
あたかも心理深窓の環礁でしょう

それは
とうめいなあしかややらの友
煤けた窯猫かまねこの涙ともいえなくはなく

陳情に来た流れ星
それはそういうものの中に有り
かつ
そうしたものの捨てる改悛の
まるで仏塔パゴダでもあります


自由詩 よみがえり来たるもの Copyright 道草次郎 2021-02-04 11:33:31縦
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
幻想の詩群