よさホイのホイ
二宮和樹

陽が眩しいなぁ
耳を澄ましても生活音と遠くの車の音



ねぇ、そこで丸まってないで
少しは何かしたら?

あぁそうだな
一之瀬さんもそう言うしな



おもむろに窓を開け
風を感じる
少し冷たい感じが心地よく

小鳥が鳴き
山は佇む

用水路は静々と流れ
トンカンという金槌の音が響く



そう言えば・・・

新聞を広げ
気になっていた記事に目を通す


こりゃ、この近くだったか と
日の眩しさを手で遮り
改めて世間の狭さを知る



歩き続ける生き方と
寄り道多い生き方と

世間の風は
その人がどうしてるのかなどお構いなしに
いつの世も風のままにある


自由詩 よさホイのホイ Copyright 二宮和樹 2021-01-29 11:02:38
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