宇宙人のなれの果て
二宮和樹

昨日も今日も塞ぎ込むことはもうない
何が何故にそうなったか

明らかに他と違う
明らかに起きたことが宇宙人だ

それは変化に適応して来たに過ぎない
それは私にとっては馴染みで
高い確率変動率的な営みの中のこと

どこにでもある
どこにでもない
光と闇のアラベスク

認めざるを得ないものを認め
認められるものをも追求する

過去の汚泥だとか遺棄すべきもの
諸々の不覚変な事象

なるべくしてなった過ちと
起こるべくして起きた償い



この人生を賭けて
それに挑んできた


苦や楽
動や静
そして、悲しみと喜び

ただ、真っ直ぐに生きた
ただ、必死に掻い潜ってきた

やむなく捨てた現実と
やむなく拾った逸脱

何時だって
ただ、在るべくしてあったとしか言えない
近未来のあそこ


嘆くことも忘れ
偽ることも打ち捨て

そうして、私はここに居る
そうして、愛の在処を語れるようになったのだろう


さあ、いざ尋常に勝負しよう

相手に不足はない


自由詩 宇宙人のなれの果て Copyright 二宮和樹 2021-01-21 18:36:09
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