ふく


幾ばくか、やわらかくなった夜がそこにあります
空からしゅるしゅるとひも
カチリと引っ張っても、暗い空色が点灯するだけでした


明け方
種子が射し始めた光に休んでいます
海を思い出して
今日も息をのむ一日が始まります


午後
カーテンが窓に埋まる風 夏の初めを思う風
空に渦巻いている星はまだ見えず
月だけが、昼に出かけてきていました


17時頃
僕に垂直な道路に色がついています
まっすぐな空、揺れるカラス
車が今日の夕に染まっていました


未詩・独白Copyright ふく 2005-04-19 21:18:39
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