裸木と三日月
ひだかたけし

木々は枯れて葉は落ちて
遠く鳥の群れが過るとき
裸木の梢に三日月が
白銀の色を散らしながら
ぽっかりうっとり浮かんでいる

)あゝやっぱり今日もまた
)永劫宇宙の営みが
)ここそこかしこで唸り上げ
)続いていく、静けさの
)巨大な穴を穿ちつつ

木々は枯れて葉は落ちて
遠く鳥の群れが過るとき
裸木の梢に三日月が
白銀の色を散らしながら
ぽっかりうっとり浮かんでいる









自由詩 裸木と三日月 Copyright ひだかたけし 2020-12-18 15:34:31
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