深度0
atsuchan69

深度0



砂糖の上にころがる、苺。

全人類を絶滅させた時、神が再来する

6:00

日本の高速道路計画は財政赤字を拡大させる

そして乾いた唇に、虹色のシャボン玉が触れると

さあ大変、鍋が焼け焦げている! 

いいかよく聞け、

破壊は利益をもたらす

都市の爆撃は、ほとんど祭りだ

同じように復興もまた祭りだ

夕陽のラクダたちよ

砂漠の砂は、虚無の街を建てては崩す

111、

そうやってこの星を導いてきた

すべては、夢のために

17日未明、中国の無人月面探査機「嫦娥5号」が地球に帰還した。



それでも、ことばは消えない

ことばは、星から星へ‥‥いのちをはこぶ

海と砂浜、

風とヤシの木

君の寝息、君の髪の匂い

ささやかな食卓、

冬の焚火

すべてが滅んだとき、

やがて春が来る

焼け焦げた鍋をピカピカに磨き、

大空で炸裂する原子の光! 

主よ、

あなたの言葉だけが、永遠に残るのです












自由詩 深度0 Copyright atsuchan69 2020-12-17 06:34:35
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