さよなら秋
道草次郎

なだらかな猫の背骨を見ならって
今日も猫背の益荒男ますらおひとり


秋萩のしたたるような袖振りに
そこはかとなくそこはかと詠む


風の色とうめいむしょくひらがなの
ようなふるまいあきだけは秋


こすもすとひねもすともにわらい合う
吹きすぎて風つきぬけてそら



短歌 さよなら秋 Copyright 道草次郎 2020-11-07 06:47:02
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