流りゆる/照らしょうり
AB(なかほど)



ながりゆるみじぬあてぃん     流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい       瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる     竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや          行ちゅぬ先や
るりあざみぬさとすぬぐとぅ    瑠璃あざみぬ諭すぬ如
みじくさぬゆりぃぬぐとぅ     水草ぬ揺りぃぬ如
じゆうちままに          自由気儘に
にぃぬふぁぶしみざし       北端星目指し

     流れる水があるから/瓦礫の跡にも/竜胆の花が咲く/
     行く先は/瑠璃アザミが諭すように/水草が揺れるように/
     自由気ままに/北極星を目指し


さちょるはなぬちゆん       咲ちょる花ぬ露ん
くもじぬあまみじん        久茂地ぬ甘水ん
らんかんしちゃんかいながりうるん 欄干下んかい流りうるん
ばんたからうちゅるたちん     バンタから落ちゅる滝ん
なあなあめえぬ          其々前ぬ
うまりちゃるゆぅやさ       生まり来ゃる世やさ
きっさけえらあまんかいけえら   先刻帰ら彼処んかい帰ら
てぃんぬみるくゆがふんかい    天ぬ弥勒世果報んかい

     咲いてる花の露も/久茂地の水も/欄干の下に流れているのも/
     崖から落ちる滝も/それぞれの/生れて来た世界だ/
     さっきに帰ろう、あそこに帰ろう/天の弥勒世果報へ



いっぺぇあがちゅぐとぅ       いっぺぇ働ちゅぐとぅ
るくぐゎちかしぃぬあたいる     六月強飯ぬ充たいる
ちんぴしぬにりるかあがちぃねぇ   膝肘ぬにりるか働ちぃね
らくんないる            楽んないる
さりあらんねぇ           さりあらんねぇ
あちゃあさてぃぬ          明日明後日ぬ
てぃだんねぇんてぃいぬむん     太陽ん無ぇんてぃいぬむん
どぅあらんな            どぅあらんな

     精一杯働くから/祝いのおこわ飯をいただける/
     膝と肘がだるくなるほど働いたから/楽もできる/
     そうじゃなければ/明日、明後日の/お日様も出ないのと
     同じ/ではないか


すくてぃみいわ           掬てぃみいわ
くちゃんかいくゎっきとおるまぐくる 後んかい隠とおる真心
てぃらしょうり           照らしょうり
いったああんまーすーからさじかてぃ いったあ母父から授かってぃ
んまぐゎんかいたくするゆぅ     孫んかい託する世
ちゃあすがちゃあすが        如何すが如何すが
るぅぬぬちぬなしよう        自分ぬ命ぬ成しよう

     掬ってごらんよ/後ろに隠れている真心/照らしてみせてよ/
     あなた達の母父から授かって/孫たちへ託する世界を/
     どうする、どうする/自分の命の成しよう



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もと歌

ながりゆるみじに          流れゆる水に 
さくらばなうきてぃ         桜花浮けて
いるぢゅらさあてぃどぅ       色美さあてど
すくてぃんちゃる          掬て見ちゃる

                  吉屋ちるー

     流れている水に/桜の花が浮いて/
     色美しさがあって、つい/掬ってみたの




 


自由詩 流りゆる/照らしょうり Copyright AB(なかほど) 2020-10-13 19:51:24
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