銀漢夜行
道草次郎

1二つの銀河が交わりあったもの。大マゼランと小マゼランとの関係が有名。2彼岸花の別称。3ブラックホール等のこと。
満潮の砂洲さすに砕けて連銀河*1

脚首に秋蝶空にとんび這う

燃え滾る氷の静寂しじまイオのしお

月の地下きのこの帝國ヒカリダケ

背腸捨て血糊の指に驟雨しゅうう去る

長閑とは修羅の横貌よこがお狐ばな*2

軽々けいけいとメテオをいなす神の木星ほし

ペルム紀の孤獨のたたら古細菌

灼かれいく巨億の絶唱こゑの白亜層

なまなかのさるの轍にガンマ降る

捫曲ねじまげて光を喰らう縮退星*3


*1 1二つの銀河が交わりあったもの。大マゼランと小マゼランとの関係が有名。
*2 2彼岸花の別称。
*3 3ブラックホール等のこと。



川柳 銀漢夜行 Copyright 道草次郎 2020-09-22 15:27:32縦
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