トリフィドの日
梅昆布茶
どうせ狂ってるなら詩人ぐらいが適当だ
アメリカは暫くは大変な様子だろうけど
妻は何時も歳時記をかたてに句をひねり
僕は使いっぱで夜金を稼ぎ汗をかくんだ
でも良いこともいっぱいあって内緒です
ちいさな苦しみはいつも数倍の恩返しを
多少ふられても気にせずに恋しましょう
だって僕だけはきみがだいすきなんだね
いつか詩人になれるなら一緒になろうね
この柔らかな地球の薄皮いちまいの生命
僕はときどき品川駅前で夜中に荷降ろし
しているからよろしくおねがいしますが
コロナ禍でみんな夢を再考しているんだ
この価値観は一瞬のもの僕と君もちがう
柳田邦夫さんの母の言葉でしようがないっしょ
現実を肯定してそしてなんとかなるっしょこの
岩手と青森の境ぐらいの温もりのあるひびきが
ぼくをちょっと元気にしてくれたのはほんとで
曲った根をたしなめてくれるあたたかい言葉で
僕はダンボールの人生をダンボールのことばで
大好きなたむらしげるのファンタスマゴリアは
絵本も3000円なのででもいつか再びてにしよう
人間関係も愛も地層の表面にはりついた地衣類
トリフィドの日は近いかもしれないのですねえ