むき甘栗食べながら書いているのでごめんなさい
梅昆布茶

とても間違った言いまわしが
ひとに伝わってしまったとしても

とてもお気に入りの財布が
型崩れしていくように
しょうがないことだ

人はエンジンのまわる間は
やすみなく動き廻って

1970年の僕は世間が安保で揺れるように
恋に揺れていたのかもしれない

ぼくが幼い頃
常に音楽がながれていた

貧しくても間借り生活でも
母はピアノが弾けるひとだった

石坂洋次郎の若い人のモデルの
函館のミッションスクールでフィギュアスケート
の選手だったらしいが

1970年の僕はラリー・コリエルの
はじめてのアルバムを手にした

大学受験で浪人し
中央大学を中退して
3浪で早稲田に進学した意味があったとしたならば

寺山修司に或いは太宰治に津軽や賑やかななかで
革マルの高原女史に民青の歯の綺麗なお姉様

革マルの大好きな娘と
私服を逃れて

日比谷公園のデモのあとを
逃亡計画をうちあわせて

僕たちはいつも逃げているか
調子に乗って踊っていたりも

どの方向かはわからないが
僕たちは一瞬一瞬をスパークさせて生き延びてゆく

栄養学は 生命には大した足しにもならなくて
牧畜のように無駄な延命をしいられてゆくのだろうか

春色からコロナ色した夏模様
コロナ後の秋の風はどんな音色









自由詩 むき甘栗食べながら書いているのでごめんなさい Copyright 梅昆布茶 2020-09-06 10:09:35
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