独白
道草次郎

たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると
ほんの少しだけ生き延びられる気がした
そんなぼくの生きようをだれが笑えるか
そんなぼくのみっともなさをだれが笑えるか
ぼくが吐き出してきた詩はぼくそのものだった
ぼくはすごい詩を書きたいわけじゃない
誠実になりたいわけでもない
ぼくはただやり場のない気持ちをぶつけたかっただけだ
ぼくはいまハローワークへ行く勇気が出ないからこんな詩を書いている
そんなぼくをだれが笑えるか
これがいまの正直な自分だ
この自分というものをぼくはこの先ずっと愛し続けなければならない
それだけが確かなこととしてエベレストみたいにそそり立っているのだ




自由詩 独白 Copyright 道草次郎 2020-08-17 09:45:43
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