フラワ枯れたと誰か笑ふ
足立らどみ

ご時世理由に引きこもり
机上に描く悲喜こもごも
蒼い馬にこの身を預けて
たゆたいながら沈まずに

時に追い残された人たち
無名になってしまっても
何百年もそれよりも永く
文字だけは残ってほしい

室町というルネッサンス
Xは震えているXは笑っている
「フラワ枯れたと誰か笑ふ」
誰も笑ってなんかいやしません

戦いに明け暮れた地獄のさなか
探し出した答えは思考停止事項
それが私とその人たちとの約束
石の花束とともに

 


自由詩 フラワ枯れたと誰か笑ふ Copyright 足立らどみ 2020-08-09 08:59:53
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