童夢
ひだかたけし

縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで
途方に暮れながら
明日のことを夢見ている













自由詩 童夢 Copyright ひだかたけし 2020-08-04 09:32:46縦
notebook Home 戻る