母乳好き
かば

暑さにだれたソーダ水

溶け残る氷の誠実さ

けれど

やがては薄めていくばかり


窓の向こうは夏模様

帽子が見当たらないといえば

なぜだか

夏のにおいがして



なりそこねても

時計は進む




いつだって

止まることはないのだから








自由詩 母乳好き Copyright かば 2020-07-20 19:59:56
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