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あらい

継ぎ接ぎ かぎ針 母の姿 あれは、
 吐き出した溜息を逃がさぬうちのに、叩き潰して文様と致す。
 描かれた賽の目が私をもあなたをも転がしていきます
うつつに沿って斜め、眺め、
 手の中にしまわれたイカサマを、のぞき込むたびに移り変わる
 返事のない頷きだけが、始まりとも終わりとも押捺となる
御籤の中身は結ばれて確認は出来そうにない 
 逃れられない術を着る みてくれに騙された不利でたのしみたい
 夢も希望も諦めて全てにまかれてしまえばくだらない底は、いいね
誰の手をとろうが
 僕じゃない誰かのせいにして、僕は僕の心を無くしたい
 あてがわれた奥底まで埋めて勝手に逝って仕舞えば
選び取れる悩みとは
 踊らされているのか、脅されてるのか人生は楽しんだもの勝ちで
 信じているなら、自他ともに万事休す、どこまでも行き着く、そこへ
暇と余裕を飴で包んでいる
 深く深く捩じ込まれて混じりこんだら最期、離れることは無い
 思いの含有量が飽和して霧散した後方の未知に意図遅く這わせ
今更気づいてしまった。
 振り返れば何処も夥しいほどの愛の残骸は机上で夢窓する、
 断絶された宴の痕。正しくは人生そのもので、のちに湿る。


自由詩 bet゛ Copyright あらい 2020-07-04 18:13:28
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