眠れるきみは
田中恭平

ひる
大砲の音に耳を澄ませた、
アジサイが
──会話の最中だった
福音

勘違いして
みるみる色を
あおくしていった

わたしは恋愛詩を否定してきたけれど
ほれる 掘れる 歩句の鬼
として
ダサく盛り上がったり
下がることはできない、
もう底辺にいるから。
ただ
あなたが
眠りつづけているということ
やだ やだ 胸ばかりに目をやる

あいしています、
不二なあなたを
と囁いて
テーブルを片づけて
ひるすぎ
天に感応しながら
帰る
背中はどんな風に映る?
といえば
あなたは起きて、トイレに行って
又眠る
さようなら さようなら
点となり
自宅で
次いで風に当たる陶器となった




自由詩 眠れるきみは Copyright 田中恭平 2020-06-21 15:48:45縦
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