在る此から(これから)
アラガイs

二つ卵に割れて流れるに身を任せる
              十日前の新月だった

流れは巌に砕けあたりの身をちりばめる
                 風の囁きをきいた

蓮の葉につかまるのは何者なのか
        三瀬川を下れば向こう岸がみえてくる

先に流れされた者が兄だと知らされたのは七日後だった

水嵩も減り大きな眼が火花を吹きかける
     澱む流るるに粘る手もようふようとはがされる

 あれから卵を抱えた浮き袋も月にふくらみ
                      つたう蔦のほつれる のぼりだ


小糠雨かとさまよう蛍の朧気に瞑る待ちくたびれた膠の瞼よ、此処から

   縷々、、下呂下呂桑桑愚詠愚詠血ある捨てん、
                       
                    ある
殻は殻のまま河原に捨てていく
            流るるには身もこがれ気も浸るるよこれこれと
















お題は即興ゴルゴンダの皆様方より拝借いたしました。

   




    










自由詩 在る此から(これから) Copyright アラガイs 2020-06-10 13:51:22
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