月の夜
服部 剛
今宵も一人ひとり
友の顔を浮かべれば
それぞれの夜を
闘っている
面
(
つら
)
の皮一枚
透きとおる風のマスクで顔を覆い
今迄の僕より
少しだけ、つよくなる
もし君か僕が疲れた時は
街の何処かで落ち合い
とまり木のカウンターに羽を休めて
互いの盃を交そう
自由詩
月の夜
Copyright
服部 剛
2020-06-02 20:29:00縦