グッバイ、バニラ
唐草フウ


その蜜をかけて
わたしのすきなバニラの
エッセルスーパーカップに
全部にかけたいけれど
大きいので
内の蓋を少し開けて
半分ね


地面を舐めている
落とした自分のを
命になりかけ損ねた花のを
煮えきれたらきっと
何かしら旅に出るのでしょう
そういうことにしないと


あけ口から切り離す
イラストが飛び出して
また一つの、ミッション
手を貸す、手をかける
そと蓋を閉めると
まだ指をくわえる
帰りたくない あの感じ



(やっとこんな時になって
 欲しいことばが分かった
 ずっと言ってほしかった
 郷を離れたとかじゃない)









自由詩 グッバイ、バニラ Copyright 唐草フウ 2020-05-25 04:53:36
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