春の意志
ひだかたけし

今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように

今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた


自由詩 春の意志 Copyright ひだかたけし 2020-05-22 21:13:12縦
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