菜の花
草野春心


 菜の花を食べて
 咳きこんだ


 あの日の熱は
 そのあたりに置いてある
 曇り硝子
 ロー・テーブル


 けれども 一体どこなのだろう
 ぼくはきみを見たことがある
 こころだけの潮騒




自由詩 菜の花 Copyright 草野春心 2020-05-17 10:50:54縦
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
春心恋歌