ウテナ
asagohan

目覚める様に

青い蕚を打ち破り
その帆を揚げろ
綿毛の帆船

種子達は
決して掴めはしないが
その手に
手繰り寄せる
その無軌道な「運命」を

さぁ、時間だ

お互いがバラバラになる
集合花の悲哀を噛みしめて
思い思いに
空へ漕ぎ出す。

見送った蕚は朽ちる
眠る様に立ち枯れる。


自由詩 ウテナ Copyright asagohan 2020-05-05 09:12:21
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