かなしみの色
たいら
かなしみの色は 何色だろうな
僕の体を流れる 血のような赤だろうか
はたまた それとも
底も知れぬような 深い海の群青だろうか
きっと十人十色
同じ色など無い
感情もそれぞれ
まるで万華鏡のよう
混ざり合う色
黒く染まっても
元は違う色
君だけの色
燃えるような赤も
凍るような青も
同じかなしみ
同じようにかなしい。
自由詩
かなしみの色
Copyright
たいら
2020-05-04 19:44:44