見つめる
こしごえ

あなた と思う
と同時に
わたし と思う
その時
大切なことを見つめようとしない自分に
さようなら


世界
を見つめれば
さまざまな 人や物事に
さまざまに 支えられているわたしが見える

一粒一粒の御飯粒 手紙一通 一曲の歌 一輪の花
花粉をつけたみつばち 芽をだす種 太陽と月と地球
そして
涙を零す
いろいろに
いろいろに
つながっている


世界
を見つめれば
どんな物にも 誰にでも
それぞれに合った役目という いのちがあるのがわかる

一つの平和を思い
すべてを こころの糧にしようとするわたしの
さまざまな こころに映るあなたは
あなただけの貴重な こころを持つ
かけがえのないあなたで
今日も 有り難い
世界に生きている

今 今があるのは
過去のおかげ
今があれば
きっと未来もあるだろう
その時も
今の声はささやく
今のわたしがいなくても 今のあなたがいる と

見つめた先の
しずけさは
風光る 笑みを零す


自由詩 見つめる Copyright こしごえ 2020-04-28 13:10:33
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