薄れゆく意識のなかで
花形新次

私は今
ベッドの上で
小さな炎が──命の──
消えようとしているのを
ただ、茫然と
ただ、静かに
待っています

それでも、何度も
脳裏に過るのは
私がいなくなったら
私の国、私の家族は
一体どうなってしまうのか
──ということ
暇すぎて、いろんなことに手を出して
結果、夫である日本の首相の
足を引っ張ることになるあの女、昭恵に
どことなく容姿が似ている私の妹
彼女が私の後継者・・・・フゥ・・・
もう終わりかも知れませんね・・・・(微笑)

ああ、こんなことなら
ディズニーランド行きたかったなあ
食パンみたいな髪型をやめて
お兄ちゃんと一緒に・・・
ハッ!・・・・お、お兄ちゃん!
お兄ちゃんが毒嗅がされて
椅子でぐったりしている姿を見て
思わず吹き出してしまったんです
そうだね、あの時の報いなんだね
ごめんなさい、お兄ちゃん
本当にごめんなさい

ああ、暗くなってきた
何も聞こえない
怖いし、寒い
もうだめだ、終わりなんだ

お祖父ちゃん、お父さん、お兄ちゃん
僕ももうすぐそっちに行くから
みんなのところに行くから
まっ、て、て、、、ねっ、ガクッ

ピ────────────

マ、マ、マシッソヨオオオオ!!










自由詩 薄れゆく意識のなかで Copyright 花形新次 2020-04-25 07:25:26
notebook Home 戻る  過去 未来