微笑み
ミナト 螢

微笑みをグラスに注げたなら
傾けて一緒に目を合わせよう
嬉しくて泣ける映画みたいに
薄い涙が夜空を溶かして
青くなるグラスは特注品だよ
幸せだと思った時は
微笑みが揺れる星を拾える
前髪が分かれたおでこの上に
秘密基地を造りたくて
懸命に生きているうちに
人に許されて歩いて来た
飲みたくても飲めない
青いグラスで微笑みを乾かす
リズムはクラクション
誰かに追われてるような
毎日をひとりにはしないから


自由詩 微笑み Copyright ミナト 螢 2020-04-19 18:35:10
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